静岡県・愛知県三河エリアで家づくりする人のための情報誌『家を建てるときに読む本』(静岡県東部版・中部版・西部版、愛知県三河版の4版)が発売になりました。詳しくは「イエタテスタッフ日記」をご覧ください。

誰もが〝いい家〟に憧れながらも、それをカタチにすることは一筋縄ではいきません。静岡シネ・ギャラリーで上映中の映画「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」。映画の中で、アイリーン・グレイの建てた海辺のヴィラE.1027に嫉妬するル・コルビュジェの姿に、〝いい家〟を建てることの難しさをあらためて実感します。映画の中の海辺のヴィラは、ル・コルビュジェの建築に比べて、環境と室内の連続性が魅力。その点では、日本の民家との共通性も感じられます。

写真は、この夏出かけた軽井沢にある室生犀星の旧居。昭和6年から、亡くなる前年の昭和36年にかけて、毎夏過ごした家。こちらも環境と室内の連続性…というより、ほとんど環境と一体になっています。母屋(左)と客人を迎えた離れ(右)をつなぐ庭が美しい。この見事な庭を室生犀星が自分で作ったと聞いて驚きました。さすが『庭をつくる人』という著作のある人の庭、です。

アイリーン・グレイの海辺のヴィラと室生犀星の軽井沢の旧居。



・『家を建てるときに読む本』(静岡県東部版・中部版・西部版、愛知県三河版)
アイリーン・グレイの海辺のヴィラと室生犀星の軽井沢の旧居。




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